2月に着る着物と帯揚げ帯締めのおすすめのあわせ方。
2月はまだ肌寒い日が続きますが、暖かい春が待ち遠しい時期です。
着物は、柔らかい印象のちりめんの小紋や訪問着、明るい色の紬など、春を感じさせる着物を選ぶと、とても素敵な印象になります。
着物は季節を先取りして絵柄や色を選びますので、小物や帯柄、色選びは3月をイメージしたものをあわせます。織の帯だと綴れや櫛織の帯などをあわせると、暖かさも感じらる、春らしいコーディネートです。
季節の花では、桃や桜。
椿もありますが、椿は冬の間中、茶花として生けられますので、お茶席の場合や、床飾りがあるような場所では重なることを避けて、椿柄がメインの帯は選ばない方が無難です。それ以外の場所では、季節柄として素敵だと思います。
桃の節句にあわせてコーディネートする
季節の行事としては、3月の桃の節句にあわせて、帯や小物を選びます。地域によって違いますが、2月下旬くらいから雛飾りをはじめますので、2月中旬から3月3日まで、お節句をイメージした、絵柄や色を取り入れると、季節を感じられる(季節を先取りした)着こなしになります。
遊び道具の貝合わせ。
また、色の組み合わせとして、柏餅を連想させる桃色の帯締めや葉色の帯揚げなど。
手鞠や駒などの玩具柄もおすすめです。
帯の絵柄にあわせて帯締め帯揚げの色を選ぶ
玩具柄の帯は、季節を問わず使えますので、ひとつ持っておかれると重宝します。例えばコーディネートのポイントとして、手鞠柄の中にある色から、その季節をイメージする色をひとつ選んで、同じ色または同系色の帯締めや帯揚げをあわせます。桃色だったり、鶸色だったり。藤の季節の少し前は紫など。とてもお洒落なコーディネートになります。
また、桜柄の帯については時期のあわせ方が難しく、少し注意が必要です。「桜の帯は三分咲きまで。」と言われていて、満開になると桜の帯はあまり好まれません。
本物の桜と競い合うのを良しとしない、桜に負けてしまうなどからですが、慣れていないとちょっと難しく感じてしまいますね。
満開のお花見の席で、桜柄の帯はNGということくらい覚えておいて、あまり気にせず、桜が散る前までにお召しになると良いかなと思います。
あとは、隠れるくらいのワンポイント的に取り入れる方が、控えめで粋な感じですし、迷うこともなくおすすめです。帯揚げの柄だったり、お太鼓のタレの部分にワンポイントなど。(よく見ると桜なのね!という程度で。)
あとは、色のコーディネートで桜の季節を楽しみます。
2月は小物や色の取り合わせも楽しい時期ですので、ぜひご自分らしいコーディネートを見つけて下さい。