きもの日和

着物の着こなしなど。きものにまつわるあれこれのブログ。

子供の入園式、入学式で上品に見える着物の選び方

 お子様のセレモニーに着物を着たいと思う方も多いと思います。

フォーマルな式典などでは、どんな着物がふさわしいのか、また洋服の方の中で着物は目立ちすぎるのでは?と不安に感じてしまう場合もありますね。

ポイントをおさえて着物を選べば、洋服の中でもそこまで浮く事もありません。お母様がお着物で出席されるのは、お子様もとても喜ばれると思います。

kimono.hatenablog.jp

 

f:id:puchimi:20160215225253j:plain

入園式・入学式に着ていく着物の種類は?

入園式・入学式などは、フォーマルな装いになりますので、着物を着る場合は色留袖か訪問着または付け下げを選びます。淡い色の色無地も大丈夫です。(紋なしでもOKです)小紋や紬などは、カジュアルですので、フォーマルには不向きです。

 少し難しいのは訪問着ですが、訪問着といっても華やかな模様の訪問着から付け下げのように控えめなものまでさまざまです。

自分が目立たない方がいい場合は、出来るだけ淡いパステル系の色合い、模様が控えめな訪問着を選びます。お子様のセレモニーでは、あくまでお子様が主役ですので、少し控えめな着物の方が上品でお母様らしい着物姿になります。身内だけでの行事で、自分も着物を楽しみたい場合は、お好みの訪問着で良いと思います。

例)

 ○入園式、卒園式、入学式、卒業式、親族の披露宴 → 色留袖、色無地、付け下げ

                           控えめな訪問着

 ○七五三、節句祝い、友人の披露宴など →  華やかな訪問着、付け下げ

行事用に誂えるなら長く着ることができる色留袖

留袖はミセスの第一礼装ですが、黒留袖は現実的には子供の結婚式のほかでは、ほとんど着る機会がありません。その点、色留袖は未婚、既婚かかわらず、フォーマルな着物として幅広く着ることが出来ます。 

訪問着は、誂える時期や年齢で選ぶ色や模様が異なり、若い頃に誂えた訪問着を50代まで着ることが出来るか?というとかなり無理があります。

現実的に、明るい華やかな訪問着は、友人の披露宴またはパーティー、食事会くらいでしか着ることが出来ません。

お茶席などでも大丈夫とよく言われるかもしれませんが、華やかすぎて実際のところ自分自身が落ち着きません。

色留袖の場合は、留袖同様に裾周りにしか柄がありませんので、座ってしまえば色無地と同じです。色も控えめなものがほとんどですから、お子様のセレモニー、披露宴、七五三、お節句などの行事、紋が入っているのでお茶席までOKです。

主にお子様のセレモニーで着物を着たいとお考えの方は、訪問着よりも色留袖を誂えることをお勧めします。自分の用事が多いという場合は、色留袖より訪問着を着る機会が多いと思いますので、訪問着を選んでも良いでしょう。

 ・主にお子様の行事で着物を着たい場合 → 色留袖、付け下げ

 ・自分の用事でもたくさん着たい場合 → 訪問着

また、若い頃に色留袖は地味すぎるとアドバイスをされる場合もありますが、半襟を刺繍襟にしたり帯を変えるだけでも、随分華やかになります。
訪問着を選ぶ場合も、お子様の行事で着る訪問着は、上前の模様が控えめなものを選ぶと上品で控えめなイメージになります。

訪問着はレンタルですませるのもひとつの方法

色留袖は地味すぎる、またどうしても華やかな訪問着が着たいという場合は、レンタル訪問着という選択肢もあります。人気の中間色の訪問着は、華やかな着物と帯とセットで揃えられていますし、草履やバッグもセットというレンタルサービスもあります。

レンタルの場合は、サイズがぴったりあわない場合もありますので、一度レンタル訪問着をお試しで借りてみて、自分にあう訪問着または、色留袖を誂えるのも良いでしょう。