きもの日和

着物の着こなしなど。きものにまつわるあれこれのブログ。

ワンランク上の大人の着物コーディネート(1月〜3月編)

春らしい色を着物に取り入れる。

まだ寒さが残るこの季節は、着物もシックなダークカラーの着物が多いと思いますが、春が待ち遠しくなる、1月から3月の時期の着物は、明るい色合いの着物がおすすめです。

着物の中でも、春らしい色のちりめん小紋などは、ふっくらした素材感でこの時期にはぴったりな着物のひとつです。紬を着る場合も、ベージュやピンク系など季節感のある色を選ぶと先取り感があり、お洒落だなと感じさせます。

着物は季節を少しだけ先取りする。

着物の場合は、季節を先取りした絵柄や色がお洒落とされて好まれます。もちろん、その季節にあわせるのが基本となりますが、着物の中のどこかに、ほんの少し季節を先取りした柄や色をあわせて楽しみます。

解りやすい例を上げると、夏の着物や帯の絵柄は、秋草や雪輪が描かれたものが多く、暑い夏の時期に、秋冬の絵柄や色を取り入れることで、涼感を感じさせます。

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帯や小物で季節を先取りした色をあわせる。

地域にもよりますが、1月は梅、2月は桜の開花が待ち遠しい時期です。それにあわせて、梅色、桜色の帯締め帯揚げを着物にあわせてコーディネートします。
同じピンク系でも花の色によって、微妙に異なりますので、着る時期の季節を少し先取りした、風景を思わせるような色を選ぶと素敵です。

 

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帯の柄や模様から、季節の色を選んで小物をコーディネートする。

少し上級編ですが、着物とあわせる帯の柄(模様)の中から、その季節の色を見つけて、帯〆と帯揚げの色を選びます。
塩瀬などの染め帯だったら、何かしら絵や模様がありますが、その中から1月から3月であれば、梅色または桜色、葉の色を探して、同系色の帯締め帯揚げを選んで合わせます。
帯の柄の色と、小物の色をあわせることで、引き締まって見える効果があるのと、季節の色であれば、さらに色で季節を楽しむことが出来ます。

帯締めには、色ごとに季節を思わせる名前ついているものも多いので、参考にして選んでみるのもひとつの方法です。

着物は着ている自分だけではなく、見る人を楽しませるという側面もありますので、「桜が待ち遠しい季節を感じさせる」「新緑の季節がもうすぐ」など、見る人もほっと和めるような着こなしが出来るととても素敵です。

ぜひ、一足先の季節を感じさせるコーディネートを楽しんで下さい。