ふだんの着物にあわせやすい上品なバック選び。
着物を着てでかけるようになると、バッグ選びにとても悩みます。
フォーマルな場所では、和装バックなどのコンパクトなバッグで選びやすいのですが、ふだんのお稽古やお出かけは、小さいバッグだけだと荷物が入らないので、小さめのバッグにサブバッグという2個持ちの方も多いと思います。
和装バックも素敵なものがたくさんありますが、せっかくなら洋服でも活用できるバックを持っていると便利ですね。着物でもあわせやすく、上品に見えるバック選びのポイントをご紹介します。
荷物が多い時に重宝するシンプルなトートバック。
どんな場所でも活躍してくれるのがトートバッグですが、着物との相性もとても良い事をご存知でしょうか?トートバッグの中でも上質なカーフ素材などのシンプルなレザートートは、何かと荷物が多いお稽古ごとなどにも使い勝手が良く、着物にもあわせやすいです。
トートバッグの種類もいろいろありますが、着物にも使えて上品に見える押さえておきたい3つのポイントです。
◎持ち手が短めのバッグを選ぶ。
ショルダータイプのトートバックは、持ち手も長く全体的に大きいので着物とのバランスがあまりよくありません。出来るだけ持ち手が短めのバッグが着物に相性がよく、すっきりと見えます。
◎金具や装飾、ロゴなどが目立たないバッグを選ぶ。
トートバッグを着物とあわせる場合、ハンドルの金具やブランドロゴがあまり目立ちすぎない方が上品です。着物専用のバッグには、目立つ金具や装飾がありませんが、バッグも着物を引き立てる脇役として選ぶと良いと思います。
◎大きすぎないサイズを選ぶ。
着物のとのバランスを考えるとA4サイズが入るくらいまでの大きさがバランスが良いです。
着物にバッグあわせる場合は、バッグそのものが主張しすぎないシンプルなタイプがおすすめです。
バッグの色は、オールシーズン使えるベーシックな黒やベージュの他、着物の色と季節にあわせて選ぶと良いと思います。
こちらは、ロンシャンの定番バッグ「ロゾ」ですが、洋服にはもちろん着物でもあわせやすくとても使いやすいバッグです。裏地も改良されて、年々軽くなっているので、 荷物が多い方にはおすすめです。カラーバリエーションも豊富です。トグルにループをかけてとめるタイプのため、中身が見えづらい点でも優秀です。
スタイリッシュなジャンニキャリーニの定番バケット。イタリアのブランドですが、こちらのバッグは洗練されたシルエットがどことなくエレガントで、着物を引き立たせてくれます。見た目より固めのしっかりしたレザーです。ストラップをはずせばどこのブランドかわからないところが良いですね。
もう少し上質なバッグが良いという方には、ヴァレクストラのトートもおすすめです。こちらのブランドは高品質でシンプルな美しさを追求したデザインで、金具もほとんどなく、ブランドロゴが目立ちません。レザーの色がとても美しく洗練されています。日本ではあまり有名ではありませんが、革小物が好きな方に人気のブランドです。
この辺のベーシック系トートバッグは、着物の種類や場所を問わずに、洋服感覚で合わせることが出来るのでひとつ持っておくととても重宝します。また上質な素材でもトートバッグなので、フォーマルすぎずカジュアルすぎない点でもおすすめです。
荷物が少なめの時に持ちたいコンパクトタイプのボストンバッグ。
観劇や食事会などのお出かけに便利なのが、コンパクトなボストンタイプのバッグです。和装バッグの定番、利休バッグに形がよく似ているので、着物にとてもよく合います。コンパクトなボストンタイプのバッグは、見た目は小さめですが以外に容量があり荷物もほどよく納まります。
またファスナーできっちり閉めるタイプですので、バッグを膝上に置いてもおさまりがよく、中の荷物が見えないのでスマート。
こちらは、人気の濱野バッグのクロコ型押しミニボストン。金具も控えめで、着物にもとてもよくあう形です。色が豊富なのも魅力です。このタイプは、洋服でも場所を選ばず使い勝手も良いので、色違いで揃えたくなるバッグです。
カジュアルに楽しみたい籠バッグ
小紋や紬のようなカジュアルな着物にあわせたいバッグのひとつに、かごバッグはかかせませんね。籠バッグは使うほど艶が出て、色の変化を育てていくのもまた楽しみのひとつです。ちょっとしたお出かけなどには小さめのタイプ。たっぷり収納力のある横長トートタイプなど、籠バッグはさまざまなサイズがありますので、目的別に使いやすいサイズを選ぶと良いと思います。
山葡萄のトートバッグ。巾着がセットになっている便利な籠バック。
こちらは、落ち着いた色合いの胡桃のかごバッグ。極細のひごを使われていますので、軽くて細かい編み目がとても美しいです。 一生使いたい籠バックですね。
小さめのサイズは、浴衣にもあいますので上質な籠バックを最初に買うのにもおすすめです。
籠バックの楽しみのひとつは、なんといっても中袋(インナーバック)を季節にあわせて自分好みに変えることです。籠バックは春夏だけしか使えないイメージがありますが、中袋をその季節にあう色や素材に変えて、楽しみながらオールシーズン使うことが出来ます。
中袋は、自分で簡単に作ることも出来ますし、風呂敷やスカーフを入れるだけでも素敵です。秋冬はニットやファーをかけたりするだけでとてもお洒落感がでます。
バッグを変えるだけで、着物を着る楽しみも広がりますのでぜひお気に入りのバッグを見つけてください。