きもの日和

着物の着こなしなど。きものにまつわるあれこれのブログ。

伊調馨さんに贈られた国民栄誉賞記念品の帯は、一度は手にしたい老舗織元の袋帯。

女子プロレスラー伊調馨さんは、ベストドレッサー賞を受賞されましたが、昔からファッションが好きで、着物にもずっとご興味がおありだったようです。
先日、国民栄誉賞の記念品で伊調馨さんに贈られた帯がとても素敵で、どこの帯なのか気になった方も多いのではないでしょうか?

憧れの織元。龍村美術織物の本袋帯

f:id:puchimi:20161208102025p:plain

伊調馨さんに贈られた帯は、京都の西陣織の本袋帯で光吉装華文と紹介されていましたが、西陣織の中でも老舗の瀧村美術織物さんの帯です。

瀧村美術織物といえば、身近なものでは茶道ではかかせない懐紙入れや古袱紗などで手にすることも方も多いと思いますが、歌舞伎座などの綴織緞帳など素晴らしい美術織物でも目にすることが出来ます。小物やテーブルライナーなども人気で、いろんな種類の正倉院文様を集めているコレクターもいらっしゃると思います。なかでも袋帯は眺めているだけでため息が出るほど美しく、他の帯とは違う品の良さを感じさせるので、一目で瀧村さんの帯とわかるほどです。


龍村美術織物(名物裂)古帛紗

龍村美術織物の帯は、文様の美しさと糸の色合いが素晴らしい

龍村の帯は、織や文様が美しいのはもちろんですが、アクセントになる柄の部分に撚糸が使われていて、模様が浮いたように見えるのが特徴です。この独特な糸の使われ方によって、光のあたり方で色のトーンが変わる美しさが素晴らしいです。
伊調馨さんに贈られた帯も画像では、いま一つ良さがわかりませんが、おそらく唐花の銀糸と草模様の鶸色、鳳凰の羽の部分などの撚り糸がアクセントとなって、金地の帯全体に浮き立つように織られていると思われます。素敵ですね。

ふだん使いできる龍村美術織物の帯は?

高価なイメージばかりで、手が届かないと思う方も多いと思いますが、龍村の帯は、伊調馨さんに贈られた帯と同じ正倉院文様の帯が多く、仕立て上がりの名古屋帯は、10万円位からのお値段で揃えられています。正倉院文様の名古屋帯は、あわせやすい柄が多く、小物もお揃いで揃えられるものもありますので、好きな文様の帯を見つけて、袱紗などとお揃いで持つのも楽しいでしょう。
その他、個人的におすすめな龍村さんの帯は、夏の袋帯です。夏帯はあっさりした帯が多いのですが、龍村さんの帯は織はもちろんしっかりしているのですが、夏らしく涼しげな色使いの文様と撚糸がとても上品で、光の加減で変わる糸の輝きが、淡いトーンの夏の着物にとてもよく栄えます。オンラインショップでは、あまりたくさんの種類が出ていませんので、ご興味がある方は、小売店かデパートなどで早めに尋ねておくと用意していただけると思います。

 

kimono.hatenablog.jp

 

使うほど味がでる龍村美術織物の帯

龍村の帯に限ったことではないのですが、良い帯は使うほど味わいが出て、また柔らかくなることで締め心地も良くなって、使いやすくなります。(使うほどに味がでる上質なレザーのような感じに少し似ています。)
最初は派手だと感じていた金糸や銀糸も経年によって、落ち着いた色になり淡い他の色糸とのバランスがとても良い感じになります。真新しい帯にはない良さがありますので、譲ってもらった帯や箪笥の奥にしまってある帯を見直してみるのもおすすめです。

 

広告を非表示にする