3月に着る着物
3月は草木も芽吹き、少しずつ春らしい陽気を感じる季節になります。着物を着る機会が増えるお花見のシーズンでもあります。
着物は季節を先取りしますので、地域によって異なりますが、桜にちなんだ季節柄の着物や帯を取り入れるのは、3月上旬くらいまでを目安にすると良いと思います。
桜柄は1年中使えるとすすめられる場合もありますが、帯のお太鼓柄や桜柄のみの着物の着用は、限られた時期と考えた方が良いでしょう。
桜が散り始める頃から、春を思わせる色や季節柄を取り入れます。
代表的な菜の花。
花にとまる蝶。
ミツバチは春先から初夏まで、比較的長いシーズン使える季節柄です。
刺繍などでワンポイントに取り入れても可愛いですね。
春を思わせるカラーとして、黄色、黄緑、鶸色、薄緑はポイントになります。ベーシックカラーの着物に、帯締めや帯揚げを入れるだけでも、春らしい装いになります。
洋服ではピンク系が春のイメージですが、着物の場合はピンクは梅や桃、桜を思わせる色で、どちらかといえば1月〜3月上旬に季節の色として好まれます。
(お好みにもよりますので、ご参考までに。)
明るい色合いの黄八丈や紅花紬をお召しの方が多くなるのも、この頃からです。帯や小物で春色を取り入れてみるのも素敵だと思います。
一番取り入れやすいのは、帯締めや帯揚げ。黄色系は色によっては、秋も使える色がたくさんありますので、お好きな色を持っておくと重宝します。